散歩の途中で顔見知りになって声をかけた

私は健康のために散歩を習慣にしています。習慣にするとなんでもそうだと思いますが、散歩の場合だとほとんど同じコースを同じ時間帯に歩くことが多くなります。すると、そこで出会う人たちが現れます。

 

今のコースを選んで、早5年近く経つでしょうか。その日の天候や忙しさによって、多少コースの一部を変更することはありますが、それでも一週間のうち5日から6日は同じ道を歩きます。

 

そのコースの中に川に沿った遊歩道が含まれています。全長1.5キロほどの舗装された歩きやすい道です。遊歩道にはところどころ木のベンチが置かれているので、長い距離を歩く私はそこで必ず休憩をとることにしています。

 

5分程度の休憩でもその間、季節がいいと目の前を夥しい人が、ウォーキングやジョギングで過ぎていきます。

 

最初のうちはただそれだけでした。しかし、同じ時間帯に休みを入れていると、同じ時間帯に遊歩道を通る人にも習慣がありますから、幾度も顔を合わせる状況が生まれます。挨拶はしないまでも、なんとなく顔を覚えた人はどのくらいいるでしょうか。

 

そうした中で最近、私が休むベンチの前を通り過ぎた人がすぐ引き返して来て、再びベンチの前を通る事象が生起するようになりました。最初は単なる気のせいかなと思っていたのですが、ベンチの前を過ぎるときに髪を気にしたり、咳払いをしたりするようになり、意識してくれていることに気が付きました。

 

そういうことに鈍感であるのは罪とも言います。目の前を過ぎてすぐ引き返してきたとき、声をかけさせてもらいました。そんなことをしたのは初めてです。